国際離婚を語りあう会

  当会では、1999年9月にホームページを立ち上げて以来、様々なメールが寄せられてきました。これまでこのような会が存在しなかったために、どこに自分の気持ちを打ち明けていいのか、わからなかったとおっしゃる声があまりにも多く、「国際離婚を語り合う会」を必要としている人たちの存在を再認識する、今日この頃です。

今も、メールを受け付けておりますが、このホームページで、個々の事例を明かす事は絶対にありません。ですので、どうか、安心して、メールをお出しください。即日とはいきませんが、必ず、返信いたします。

 ただ、ページの更新毎に、皆様からお便りをいただいて感じたことは、今後も、きちんとお知らせしたいと思います。、今回は、私が独自に取材して得た情報も加えました。皆さんとぜひとも共有したい事柄なので、どうか御一読ください。

 「共有したい事柄の一つに、離婚が現実に持ち上がってたとき、その悩みをまわりの者に相談できなかったという声があります。これは本当に、全ての人に等しく共通しており、私も驚きました。

 なぜ、まわりの人たちに相談できないのか

  理由は、国際結婚/離婚が今の日本では特殊化されているという事情に原因があると考えられますが、「離婚を考えている」と口にした途端、「どうせ、そんな事だろうと思っていた」と心無い発言をする友人の態度に、傷ついた人もいます。これでは、話を続けようにも続けられず、心のシャッターを降ろさざるを得ません。結果、独りで悩みを抱え込むのですが、やはり、これは辛いことです。

 また、当事者も、同じような経験を持つ者でなければ、話を理解してもらえないだろうと思いがちです。それも無理ありません。例えば、こういうケースがあります。情況が切羽詰まってきたので、思いあまって行政の女性相談室や、NGOの電話相談を頼ってみたところ、返ってきたのは、「それを承知で国際結婚されたのではないですか?」、なんとも頓珍漢な答え! こういった返答には、国際結婚に対する悪感情が感じられ、暗澹たる気持ちになりますが、これでは解決になるところか、当事者は、ますます自分の殻に閉じこもってしまいます。

 また、国際結婚者たちが運営している、ある団体に相談する場合もあります。 実のところ、これが一番多いのではないでしょうか。やはり、同じ経験を持つ者どうし、ここなら分かってもらえると考えるのは当然です。

 私がお話を伺った団体でも、離婚の相談は決して少なくないようでした。実際、お話を伺って、ああ、親身になってお世話をしていらっしゃるなあ、という感想を持っています。ただ、印象としては、離婚の相談を必ずしも歓迎しているわけではない雰囲気がありましたので、その理由を訊ねますと、離婚したい当事者は、情報だけ得ると、それで終わり、その後、いくら心配しようとも、何の報告もない、また、有効な情報が見つかったので、お知らせしようとしても、連絡先を教えない人がほとんどなので、結局、サポートのための行動が無駄に終わり、後は電話の請求書と徒労感だけが残る、といった答えが返ってきました。

 これは、個人の常識に拠るとはいえ、マナーに反する者に悪印象を持つのは当然なことです、相談者を歓迎できないのも無理からぬことだと納得しました。きっと、相談当事者にすれば、揉めている時期ゆえ、気持ちに余裕がなく、きっと一時的にまわりに対する思慮が欠けてしまうのでしょう。ただし、当会にアクセスしてくる人たちは、事後報告も含めて、どの方もきちんと返事を出してくださいます。

  私の経験を申し上げますと、私自身は、離婚のことを誰にも相談しませんでした。解決は自分で見い出すといった、私自身の性格上から、そうしなかったのだと思います。その事を後悔しているわけではありませんが、ただ、解決法を人に請うまでに至らなくても、あの時の辛さを独り内面に溜め込んでいたのは、良くなかったなあと今さらながら、思います。独りで溜め込んでいた後遺症があとからじわじわと出てきて、後々、結構苦しめられましたから。ですから、離婚後時間が経過していてもかまいません、一度、自分の感情を整理するためにも、溜めている気持ちを外に出してみてください。 そのために、この会を利用していただければ、幸いです。

 それから、お願いがあります。国際離婚の当事者の方で、離婚に関する相談を受け付けていただける方がいらっしゃいましたら、どうか御一報いただきたいのです。私だけでは知恵が足らず、様々な相談事に対処できません。特に宗教や裁判に関係するケースなどは、経験した人でなければ受け答えできないのではないかと思うほど、難しさを感じています。 以上、よろしくお願い申し上げます。

 2000年9月11日

 松尾寿子


主宰者へのコメント

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